2025年10月1日
2025年 アメリカンチェリー(カリフォルニア産・ノースウエスト産)
レビュー


カリフォルニア産(CA産)
今期は不作が予想される中、最終的な出荷量は477万カートンとなりました。
カリフォルニアチェリー協会のデータによると、日本向け輸出は昨年の311,255カートンに対し、今年は143,626カートンと半減(前年比46.1%)。 シーズン前から不作の情報は伝わっており、加えて円安も重なり、厳しい展開になることはある程度想定されていました。実際、シーズンを通して高値が続き、売価に見合う単価にならず、苦戦した年度となりました。
ノースウエスト産(NW産)
一方、ノースウエスト産は豊作の予想通りの展開となり、NWチェリー協会のデータによれば、日本向け輸出は昨年の206,620カートンから348,830カートンへと大幅増加(前年比168.8%)。
カリフォルニア産で小規模ながら売場を確保できていたことが追い風となり、豊作で価格が大きく下がったNW産は国産さくらんぼや他果実に対して優位性を発揮しました。
結果として市場での動きが活発になりました。ただし、値下げのタイミングがもし遅れていれば、売場を失い、全く異なる結果になっていた可能性もあります。
総 括
カリフォルニア産の不作によりシーズン序盤は苦戦したものの、ノースウエスト産の豊作によって後半は盛り返し、アメリカンチェリー全体としては前年比95%まで回復。
「不作のCA産」と「豊作のNW産」という対照的な展開が特徴的なシーズンとなりました。
「不作のCA産」と「豊作のNW産」という対照的な展開が特徴的なシーズンとなりました。