2026年5月25日
カリフォルニア  シトラス産地視察報告


2026年春、カリフォルニア州のシトラス産地視察を実施しました。

ベンチュラからフレズノ、ローダイへと北上しながら、
各産地およびパッキング施設の状況を確認しました。
■ 天候影響と生産状況

セントラルバレー地域では、2025年11月以降、年始にかけて大雨が頻発し、その後も雨や霧が続く不安定な天候となっています。視察期間中も降雨や嵐の日があり、園地はぬかるみ、収穫可能日が限られる状況でした。 また、収穫された果実についても、雨の影響で水分を多く含み、柔らかい(ソフト・パフ)傾向のものが多く見受けられました。そのため、日本向け輸送(約2週間)に耐えうる品質の果実確保に、各産地とも苦慮している様子が伺えました。

■ サイズ動向と日本向け供給

今シーズンは開始前より「大玉傾向」が予測されていましたが、継続的な降雨の影響により、果実の肥大化がさらに進行しています。その結果、日本市場で需要の高い小玉サイズの供給は非常に限られた状況となっています。 そのような中でも、現地サプライヤーは輸出基準を満たす高品質な果実の中から、日本向けに適したサイズを優先的に選別・出荷しており、安定供給に向けた強い姿勢が確認できました。

■ 選果・パッキングの高度化

パッキング工程では、各社とも自動化が大きく進展しています。 複数のサプライヤーが導入している最新の選別機では、果実をライン上で回転させながら1玉あたり約150枚の画像を撮影し、目視では確認できない傷や日焼けなども検知した上で選別が行われています。 また、パレタイズ工程も機械化が進み、作業者の負担軽減と効率化が図られていました。

■ 次シーズンへの期待

ローダイ地区では、極早生系品種の一部で開花が確認されました。昨年は不作となったカリフォルニア産シトラスですが、現地サプライヤーからは「本年は豊作が期待できる」との前向きな見通しが多く聞かれました。 園地ではマンダリンやオレンジが鈴なりに実っており、シーズン全体としての供給量は決して少なくないことが見込まれます。 また、本来乾燥した砂漠気候である地域においても、今回の降雨の影響で地表に藻が見られるなど、例年とは異なる環境変化が確認されました。遠方の山々には積雪も見られ、今シーズンの特異な気象状況を象徴しています。

■ 総  括

本シーズンは天候の影響による品質・サイズ面での課題があるものの、現地サプライヤーとの連携により、日本市場に適した商品の安定供給に努めてまいります。今後も現地情報の収集を強化し、品質・供給の両面で最適な仕入れを継続していきます。