
スーパー等でも、糖度が表示してある果物をよく見かけるようになりました。
「糖度が高いもの=美味しそう」というイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

糖度は、食品に含まれる糖分の濃度を示す指標で、ブリックス(Brix)という単位で表されます。
果物であれば、果汁100グラムの中に糖分が何グラム含まれているかを示しています。
現在は光センサーと呼ばれる選果機を使って、果物を傷つけることなく糖度を測定することが 可能となっています。

みかんを例にとって考えたいと思います。
糖度が高いみかんほど美味しいみかんだと思われがちですが、実際はそうとも限りません。
美味しさには、糖と酸のバランスが重要です。
以下に糖度と酸度の相関イメージを示したので、参考にしてください。

ご覧いただいて分かるように、糖度と酸度のバランスには丁度良い範囲というものがあります。
糖度と比較して酸が高すぎても酸が低すぎても、美味しく感じる領域から逸れるということです。
つまり、美味しさは糖だけでなく酸も重要です。
糖度と酸度、言い換えれば甘味と酸味のバランスがとれたものが、
本当に美味しいみかんといえるでしょう。
※但し、美味しさは個人の感覚などによって変わってきます。

2月から春先にかけては、上記に挙げたみかんのほか、不知火(しらぬい)などの国産晩柑類や、 オレンジ、グレープフルーツなどの輸入柑橘類が多く出回っているので、店頭で チェックしてみると良いでしょう。
酸味と甘みのバランスの取れた柑橘類の美味しさを、ぜひ味わってみてください。
シトラス(柑橘類)の商品情報については
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