
これからシーズンを迎える、チェリーを例に挙げてお話したいと思います。

カラフルな果物や野菜は、食卓を華やかに彩ってくれる存在です。
実は、果物や野菜に含まれる色には見た目の良さだけでなく、栄養面でも大切な意味があります。
(リコピン、カロテンなど) ■ ■ ■
例えば、多くの色の成分に共通してみられるのは、抗酸化作用としての働きです。
上記に挙げた色素成分のように、5大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル)には属しませんが、からだに有用な働きをする成分を「機能性成分」と言います。

チェリーは、甘味と酸味のバランスを楽しめる果物で、
「赤い宝石」の名で呼ばれているように、高級感のある果物として重宝されています。

チェリーが織りなす特有のルビー(赤色)カラーは、おもにβ-カロテンの黄色系と、
アントシアニンの紫~青色系によるものだとされています。
それぞれの働きについて、詳しく見ていきましょう。
アントシアニン
ブルーベリーの回(Vol.10)でも紹介させていただきましたが、
優れた抗酸化作用で注目されるポリフェノール系成分で、目の健康維持に効果的とされています。
β-カロテン
カロテノイドの一種とされている色素。
体内で必要な量だけビタミンAに代わり、ビタミンAとしての効果を発揮します。
アントシアニンと同様、抗酸化作用もあり、老化やがんの予防効果も期待されています。

輸入品であるアメリカンチェリー は、日本で生産されているさくらんぼとどう違うのでしょうか。
アメリカンチェリーは、大粒で、かつ果肉まで赤紫色をしているものが多いのが特徴です。
中身まで濃い赤色をしているのは、アントシアニンが豊富に含まれているからだとされています。
北米特有の寒暖差のある栽培環境が、チェリーの栽培に適しているとされています。
皆さんも今シーズン一度は味わってみてください。
チェリーの商品情報については こちら
