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食安室通信 アメリカンチェリーの赤色
アメリカンチェリーの赤色
~色の成分は栄養素でもある!
今回は、果物や野菜のもつ色素について考えてみましょう。
これからシーズンを迎える、チェリーを例に挙げてお話したいと思います。
果物や野菜がもつ色の成分

カラフルな果物や野菜は、食卓を華やかに彩ってくれる存在です。
実は、果物や野菜に含まれる色には見た目の良さだけでなく、栄養面でも大切な意味があります。

\代表的な色の成分/
緑色のクロロフィル 
赤・黄・オレンジの色素となるカロテノイド
 (リコピン、カロテンなど) 
紫色や青色などのアントシアニン 
褐色の成分となるフラボノイドのケルセチン 


例えば、多くの色の成分に共通してみられるのは、抗酸化作用としての働きです。

上記に挙げた色素成分のように、5大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル)には属しませんが、からだに有用な働きをする成分を「機能性成分」と言います。

アメリカンチェリーの赤色とは

チェリーは、甘味と酸味のバランスを楽しめる果物で、
「赤い宝石」の名で呼ばれているように、高級感のある果物として重宝されています。

チェリーが織りなす特有のルビー(赤色)カラーは、おもにβ-カロテンの黄色系と、 アントシアニンの紫~青色系によるものだとされています。
それぞれの働きについて、詳しく見ていきましょう。

アントシアニン


ブルーベリーの回(Vol.10)でも紹介させていただきましたが、 優れた抗酸化作用で注目されるポリフェノール系成分で、目の健康維持に効果的とされています。


β-カロテン


カロテノイドの一種とされている色素。
体内で必要な量だけビタミンAに代わり、ビタミンAとしての効果を発揮します。 アントシアニンと同様、抗酸化作用もあり、老化やがんの予防効果も期待されています。


輸入品と国産品との違い

輸入品であるアメリカンチェリー は、日本で生産されているさくらんぼとどう違うのでしょうか。

アメリカンチェリーは、大粒で、かつ果肉まで赤紫色をしているものが多いのが特徴です。
中身まで濃い赤色をしているのは、アントシアニンが豊富に含まれているからだとされています。

北米特有の寒暖差のある栽培環境が、チェリーの栽培に適しているとされています。
皆さんも今シーズン一度は味わってみてください。

チェリーの商品情報については こちら