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食安室通信
β-カロテンを含む食材
~効果的に摂るヒント教えます
第13回(「アメリカンチェリーの赤色」の回)でもβ-カロテンについて触れましたが、
今回はβ-カロテンを含む食材についてご紹介させていただきます。
β-カロテンはカロテノイドの一種

β-カロテンとは植物がもっているオレンジ色の色素成分であり、カロテノイドの一種です。
カロテノイドとは、植物や動物に存在する黄色、オレンジ色、赤色の鮮やかな色素成分のことで、
自然界に広く存在していると言われます。

β-カロテンは「プロビタミンA」とも呼ばれ、体内では必要に応じてビタミンAに変換されて働きます。ビタミンAは抗酸化作用があるほか、夜間や暗い場所での視力の維持や、外界からのバリア機能を持っている皮膚・粘膜を健康に保ち、免疫力を高めることができます。

~ポイント~
「β-カロテンは体内でビタミンAに変換される」

β-カロテンは、体内のビタミンAが不足している時にだけビタミンAに変換され、
過剰な場合は変換されずに排出されます。
ビタミンA自体は過剰摂取すると健康に悪影響を及ぼすことがありますが、
β-カロテンは必要な分だけビタミンAに変わる為、過剰症の心配はありません。

β-カロテンを多く含む食材

β-カロテンは、主に野菜や果物に含まれています。
にんじんやかぼちゃ、トマトやパプリカなどの緑黄色野菜には、β-カロテンが特に豊富に含まれています。
果物だと柑橘類やマンゴー、スイカなどに多く含まれています。

緑黄色野菜にはカロテン類だけではなく、ビタミンCが豊富で、その他にもビタミンK・葉酸・ミネラルなどが多く含まれています。 健康維持のためには積極的に摂りたい食材です。


β-カロテンを効果的に摂るには?

吸収率アップに効果的な調理方法があります。
ポイントは、「加熱」「油」です。

β-カロテンは、油脂と一緒に摂ると吸収率が高まり、生よりも加熱したほうが、
吸収しやすくなります。

そのため、油炒めは適した調理法と言えるでしょう。

最後に、弊社商品のおすすめ食材をご紹介します。


パプリカ

β-カロテン、ビタミンEは緑のピーマンの約5倍、ビタミンCはレモンの約2倍含む、栄養価の高い野菜です。

赤パプリカに含まれる栄養素「カプサンチン」は赤唐辛子にも含まれている色素ですが、強い抗酸化作用があります。
その強さは、トマトに含まれているリコペンと同じ、もしくはそれ以上と言われています。

パプリカは生でも美味しく食べられますが、適度に加熱した場合は甘味が引き立ちβ-カロテンの吸収率も高まります。


にんじん

人参はβ-カロテンを豊富に含む野菜の一つとして知られており、健康の維持に欠かせない食材といえます。

にんじんに含まれるβ-カロテンは、皮の近くに含まれているので、皮はできるだけ薄くむくようにしましょう。皮付きのまま調理するのもおススメです。


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